相続現場の本音

固定資産税評価額

専業農家の自宅が2億円もする現実!

お祖父さんが亡くなって相談に来られたNさんは
専業農家で、梨栽培が主な仕事です。

お祖母さんは既に亡くなっており、相続人は
Nさんの父親と4人の妹、養子縁組している母親と
内孫のNさん7人です。

N家は36代続いた由緒ある家柄の総本家で地主だったとのこと。

農地解放でかなりの土地をなくしましたが、それでも
祖父の財産の大部分は土地です。

相続コーディネートの依頼を受けたので、まずは
現地確認にN家を訪問しました。

近隣は大規模な開発で山が切り開かれて、
大きなニュータウンがいくつも広がっている地域ですが、
N家の自宅は調整区域にあるため、ほとんど昔のままで、
自宅の裏は広大な山林が広がっています。

道路も狭く、車一台が通るのがやっとという幅しかありません。

事前に預かった資料で試算はしていましたが、
自宅周辺だけで3億円以上の評価になってしまいます。

簡単に開発できない調整区域の評価とは思えない額ですが、
自宅の宅地部分が約2億円なのです。自宅の宅地は1筆ですが、
登記簿で800坪ほどあり、全部が宅地評価をされています。

しかし、建物が建っているのは3分の1程度で、残りは
作業小屋や駐車場や通路等。面積が広いこともありますが、
どうみても2億円の価値があるとは言えません。

調整区域の専業農家の自宅にそれだけの評価をつける
こと自体に無理があるのではないでしょうか。

理不尽とも思いたくなり、それだけにいかに
Nさんが苦悩したか理解できます。

農家を継いでいるNさんは、生前の祖父から、
土地や家やお墓を守ってくれと頼まれたとのこと。

亡くなってからはなんとかしなくてはと本を買って読んだ
とのことで、母親と相談に来られたのでした。

税理士、測量士も一緒に現地を見ており、これから
それぞれの知恵を出し合って評価の仕方を検討して
節税につなげていきますが、なんとかしてあげたいという熱意が
いい結果を引き出すのです。

こうした出会いは大切で、Nさんの期待に
確実にこたえることがプロの仕事だと考えています。

16.8.13 理事長 曽根恵子

相続実例ReportMail Vol.9(2004.08.16発行)より抜粋)

株式会社 夢相続 : 2005年06月23日


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