相続現場の本音

義理の姉妹と遺言書

義理の仲はやっぱりこじれる!

Kさんのご主人は外交官で、何年も海外勤務を経験しておられ、
二人の娘さんはそれぞれ外国で生まれたとのこと。

ご主人には先妻との間に生まれた娘があり、
娘をつれてKさんと再婚。

夫婦と三人の娘という家族ですが、
母親が違う姉妹ということをさとらせないようにと
配慮をしたKさんの苦労は並大抵ではなかったようです。

ご主人が50代の後半になり、
そろそろ定年後のことを話題にしていた矢先に
検査で異常が発覚、すでに手遅れの状態で
あっけなく亡くなってしまったのです。

ご主人自身も予期せぬ、不本意な死だったようで
遺言はありませんでした。

49日が終わってそろそろ相続の手続きをしなければというときに、
Kさんは本を読んで相談に来られました。

先妻の娘はすでに結婚して別のところで生活をしていますが、
葬儀に来たときでもKさんとは話もしなかったとのこと。

すでに対立の兆しは見え始めており、当事者では話ができない状態です。

Kさんは財産も法定割合で分けるつもりでおり、場合によっては
それ以上の配慮もしたいという気持ちです。

しかし、先妻の娘とすれば、
いままで自分は苦労してきたという被害者意識が強く、
「実の親ではないのに育ててもらった」という感謝の気持ちは
持ち合わせていない様子。

問題の根は深く、それが相続のときに
一度に吹き出すのだと思えます。

両者が歩み寄れる条件を引き出すことよりも、過去の感情を
引き出さないことの方が難しいという状況ですから、
まだ着地点が見えないのが現実です。

遺言があれば割り切ることもできるのでしょうが、亡くなった人の
意思が見えないだけに、相続人の感情が出てくるのでしょう。

「意思を残すことが財産」だとあらためて痛感しています。

相続実例ReportMail Vol.14(2004.09.20発行)より抜粋)

株式会社 夢相続 : 2005年07月01日


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