相続現場の本音

親の遺産相続、子供が交渉

相続人より子供が仕切る時代になった!妹弟が相続人のMさんの場合

農家で長男のMさんは、
結婚しないまま、亡くなってしまいました。

親は既に亡くなっているため、相続人は妹と弟の2人となりました。

財産の主なものは土地で、一体の土地に自宅と
隣接する畑とアパートがあります。

預金もまとまったものがあり、総額3億円。

相続人の妹は寝たきりの状態で
夫と次女が成人後見人になっています。

妹の夫と弟はともに60代ですが、遺産分割の話し合いから
成年後見人の次女と弟の長男が、ともに親に変わって
交渉の場に出てきました。

ともに30代のいとこ同士ですが、銀行勤務の経験があったり、
税理士資格の勉強中のようで、数字には強いようです。

2人にとって亡くなった人はおじにあたるわけですが、
相続人間の妹弟の関係ではないので、
話し合いも駆け引きに近く、計算主体になりました。

相続人間の感情はほとんどなく、割り切った話ばかりです。

真の相続人であれば姉と弟ですから、
もっと違った雰囲気になる場面ですが、そうした感情抜きになり、
不動産を残すよりもいかに分けるかということがテーマとなりました。

不動産を残せば、土地有効利用をして収益もあげられる提案も
しましたが、均等に分けるには土地を売却して現金化するのが
すっきりした遺産分割になることを選択し、2分の1ずつの共有としました。

残された預金で相続税は払うことができ、まだ残りもありましたが、
不動産をそのまま残して維持していくという意識までは
共有できないということでしょう。

その後、売却し、予定通り、土地を換金して
きれいに半分ずつ分けて、相続の手続きは完了したのです。

相続の話し合いは、財産評価や税額やその後の手続きの流れや
手取り額などが理解できないと判断もできないのは確かですが、
感情論より、いくらもらえるかという計算主流のことも多くなりました。

子供の世代は皆勉強もしており、評価や税額の理解も早く、親の相続の
場面でも変わって交渉するという時代になってきたと感じています。   

16.10.17 理事長 曽根恵子

相続実例ReportMail Vol.18(2004.10.18発行)より抜粋)

株式会社 夢相続 : 2005年07月21日


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