相続現場の本音

遺産分割協議と財産分与

姉弟で疑心暗鬼 Sさん

母親が亡くなったSさんですが、父親も既に亡くなっており、
弟と2人で相続の手続きをすることになりました。

Sさんは嫁いだのですが、弟も両親とは同居はしておらず、
父親がなくなってからの数年は母親は1人暮らしをしおられました。

しかし、Sさんはたまたま実家から遠くないところに住んでいましたので、
母親の面倒はSさんがみていたといいます。

姉弟の不協和音は財産の整理を始めたころから起き始めました。

Sさんが通帳や株券を確認してみると
あると聞いていたものが見あたらないのです。

Sさんにすれば、弟が生前に母親から取り上げて、
自分の名義にしたのではないかと思えます。

逆に弟さんからすれば、母親の預金が
SさんやSさんの子供名義になっているものがあるとのこと。

そうなれば互いに疑心暗鬼となり、これから財産の
分け方を決めるのに同席することもままならない雰囲気です。

しかし、申告書は連名で提出することになり、
その後の税務調査も協力して乗り切らなくてはなりません。

なにより、生前、それぞれが自分の名義にした
預金や株は母親のものであれば相続財産です。
隠したと思っても調査で指摘されれば、逆効果です。

まずは事実を知らせてもらい、その後、
どう分け、申告するかを検討することが必要です。

疑心暗鬼のままで終わらせないためにも
オープンにして、お互いが納得する遺産分割ができればと考えます。

16.10.31 理事長 曽根恵子

相続実例ReportMail Vol.20(2004.11.01発行)より抜粋)

株式会社 夢相続 : 2005年07月28日


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コメント (4)

Kさん :

初めまして、家族構成は父親(83歳)と姉(51歳)弟(私47歳)です。
姉は、結婚し義理の兄が家業の電気工事業を手伝っています。

母親は56歳ぐらいの時に、脳卒中で倒れ以来20年位
病院と、特養ホームに入り、殆どは姉が面倒を見ていました。

私は、仕事の関係上、月に1回程度の見舞いが、
やっとの時期もありました。

そして05年4月29日午前零時に、母親が泣くなりました。
葬儀・納骨費用は、全て母親の遺産で行いました。

遺産の手続き(銀行・郵便局)を父親(自分がやると言い張ったため)の方で
行っていたため時間が掛かり遺産(数百万円程度)ですが、
その遺産の支払いが、済んでいません。

そしてやっと計算が済んだから振込むと9月2日に連絡がありました。
そして9月4日に、父親の方からまた連絡があり、その話は次の通りです。

実家5坪(電気工事業と同じ)の建物と
借地権(地主は何処にいるか、所在不明)を放棄しろといってきました。
そうしないと遺産の分配をしないとのことです。
弁護士を立てるのかとも言ってました。脅しと同じです。

父親は年で、不認知症のけもあるとは思います。
実際言ってることが、昨日と今日とでは、違うのです。

まあ実際のところ、私がマンションを購入するときに、
援助は受けましたが、それは父親が自分で実家の2階に
住むことに迫られたからです。

1.遺産を支払わないと言う事は、出来るのでしょうか?
  姉の方とは、母親の墓の件で、私の案で出した納骨堂に収める、事に
  無理やりしたのと(姉夫婦の墓地は敷地のみ有り)、実家の問題は、
  以前より自分の旦那が後を継いでいるから当然、自分たちの物であるように
  主張していますので、話になりません(会社名義は勿論父親です)
 
  弁護士さんを立てて、紛争するほどの資産でもなく、また、姉とは絶縁状態で、
  こうなると父親とも絶縁状態になる、いやもう成りかけているのです。
 
  ここ4~5日電話もしてません。話がこじれるのがいやなのも一つあります。
  また、出すといっていた実家の権利の放棄書も届きません。

2.実家の権利は、実際に一緒に仕事をしている人にしか、無いのでしょうか?
  権利を放棄した、書類を送付すると、また、今度何を言ってくるか、不安です。

3.家庭裁判所に行くにはやはり、弁護士さんを立る事が必要でしょうか?

4.不認知症かどうなのか、医者に診断させることは、強制的に出来ますか?

1について
 相続人間で合意があり、遺産をもらわないことに
 その相続人が納得しているのであれば遺産を
 その相続人に分割しないということはできますが、
 合意がなく、納得していない場合に他の相続人の判断で、
 特定の相続人に遺産を分割しないということはできません。


2について
 実家の相続権は各相続人に相続分に応じてありますが、
 家業をしている場合、その跡を継ぐ相続人が相続する
 ケースが多いのが実情です。


3について
 相続人間で遺産分割の協議がまとまらない場合、
 家庭裁判所で調停をすることになりますが、
 調停は当事者間の話し合いですることになりますので
 必ずしも弁護士を選任する必要はありません。


4について
 強制的に認知症か否かの判断をさせる事は出来ません。
 認知症か否かの判断は医療機関にお問い合わせ下さい。

Nさん :

祖父が先日なくなりました。
父親は既になくなっております。

叔母の一人が既に祖父の預金などは、
自分の名義の口座に移しているようです。

また土地建物も既に名義変更されているようです。
(祖父にだまってだと思います。)

その財産を、法定相続人で正しく分割するには、
どのような手続きが必要でしょうか。

叔母は全て自分のものという気でいるようです。

上記N様のコメントについて回答させて頂きます。

まず、叔母の財産となってしまったものが、
相続財産であるということを主張しなければなりません。

おばがそれに応じれば問題ありませんが、
応じないのであれば調停や裁判での分割になります。

まずは弁護士にご相談してみてはいかがでしょうか。