相続現場の本音

税務調査について

無記名の債権は隠せると思った Tさん

Tさんの父親は昭和40年代より不動産業をしており、
購入した土地を転売しては利益を得ることを繰り返していました。

当時の不動産業界では名の知れた人で、
土地の転売で莫大な利益を出したとして週刊誌を
にぎわしたこともあるという伝説もあるほど。

しかし、それは過去の栄光で、晩年の財産は
都内の自宅と地方のある賃貸マンションのみでしたが、
預金が数億円も残っており、財産は約8億円となりました。

父親の経歴から税務署の調査が入ることは必至と予想されましたので、
Tさんには、自宅をはじめ、貸金庫や家族名義の預金も
調査の対象となるので、全部正直に出してもらい、その上で
税務署対策をしたいことを再三説明、理解を得ていました。

何度も打ち合わせをした上で申告書を提出していましたが、その後、
税務署からは、預金の流れから無記名の債権があると指摘されました。

Tさんに確認すると父親は母親の妹に渡していたとのこと。
その額は1億円以上。Tさんはそれを知りながら隠せると思ったとのこと。

すぐに修正申告、納税をしてもらい、
重加算税は逃れることができましたが、税務署はやっきになって
預金の流れを追求し、贈与や預金隠しを指摘してきます。

Tさんはこちらの再三のアドバイスに対し、
安易に聞いていたことを痛く反省したとのこと。

税務調査は甘くないこと、そのときの対応が
後手後手になれば重加算税も課税されていたことから、
こちらも今後の取り組みの参考にできたことは大きな収穫でした。

16.12.04 理事長 曽根恵子

相続実例ReportMail Vol.25(2004.12.06発行)より抜粋)

株式会社 夢相続 : 2006年04月24日


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