相続現場の本音

代襲相続と相続放棄

父親の代襲相続の権利が回ってきた Tさん

Tさんの母親は、Tさんと弟が幼い頃に父親と離婚、
ひとりで育ててくれたということです。

父親からの養育費もなかったことから、Tさんは
父親に会ったこともなく、父親らしいことをしてもらった
記憶もないということです。

そんな父親も数年前に亡くなったと聞いていました。

ところが、今年になって父親の母(祖母)が亡くなって
相続の手続きをするのに、Tさんと弟が代襲相続人であり、
印鑑が必要になったと父の姉から通知が届きました。

しかし、財産を分けるという話ではなく、
父親は生前に特別受益として受けているので、
今回は相続放棄をするようにという内容でした。

Tさんにとっては予想もしていなかったことであり、あまりに
一方的な通知で、自分たちの存在も否定されたように思い、
相談に来られました。

子供の病気や自分の休職も重なり、精神的にも負担だったとのこと。

相続人の権利として、最終的に相続しない選択をするにしても、
財産の内容や法定割合の財産評価を知っておくことは必要ですから、
父親の姉にその内容を知らせてもらうように請求し、
それから判断するようにアドバイスしました。

このアドバイスでTさんは、気持ちが楽になり、
前向きに取り組んでみようと思ったと涙を流して喜んでおられました。

Tさん姉弟と父親の関わりが希薄で普通の親子の情愛がないことは、
少なからず負担になっていたはず。父親との関係の締めくくりが
いい形になればと切に思った相談でした。

17.1.31 理事長 曽根恵子

相続実例ReportMail Vol.32(2005.1.31発行)より抜粋)

株式会社 夢相続 : 2006年08月03日


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